最終追記:2018年01月16日更新

シロアリの基礎知識

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

少しメンテナンスとは趣が違いますが、家を守るために知っておいていただきたい「シロアリ」のことを少しご紹介します。

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

どんなお宅でも家の床下を囲む基礎があると思います。家の基礎を見ながら1周ぐるっと確認してください。シロアリが侵入している場合、基礎には「蟻道(ぎどう)」ができています。これが外から確認できるようならば一度、棟梁までご連絡下さい。床下の状況を確認して、必要に応じて業者さんを手配いたします。もし、シロアリ被害があるようならば修繕工事も承ります。

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

写真は基礎内部の「蟻道(ぎどう)」です。「蟻道(ぎどう)」というのは、光が苦手なシロアリが活動しやすいように土などを運びながら作る道で、中が空洞になったトンネルのようなものです。少し離れた場所の巣から地中~基礎にできた蟻道をたくさんのシロアリが通り、床下に入ってくるのです。

家の外周の死角は要注意

外周の基礎に「蟻道(ぎどう)」確認できないようであれば一安心ですが、もしかして確認できなかった箇所はありませんか? 例えば、長年使わない古タイヤや物が積みあがっていませんか? そういう場所は「シロアリ」の格好の入口になっているケースが少なくありません。

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

基礎周辺には何も置かれてなく整理整頓されていることがシロアリ予防の基本です。

家を飾るガーデニングも注意が必要

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

現在も人気のある「ガーデニング」、家の周りを飾る素敵な趣味です。園芸、庭いじりなどの土を触ることは心を静めて豊かにしてくれるという事も聞きますので棟梁も老後にはぜひ取り組みたいと思う趣味の一つです。そんな熱心な方で、基礎に沿って植木やプランターなどを置いて見える方はいませんか? 家の近くに花があると気分もよく、室内からの景観もきれいなことから意外と置いている方も見えますね。

実は、今の住宅では「犬走(いぬばしり)」という家の周りにコンクリートを打たない家が増えていますので、基礎のすぐ脇の土を使って「ガーデニングを」と考える傾向にあるのです。しかし、基礎に沿って湿気のあるものを置くという事は先ほどの通り、

シロアリに「ここからどうぞ~」と入口をつくっているようなものなのです。

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

また、基礎にある換気口の近く、もしくはそこに蓋をしてるようなことはありませんか?

床下の換気をするための換気口の近くで、草木に水をあげることは「家の床下」に湿気を送りこんでいるようなものです。

ひどいケースですと床下にカビが10㎝ほど積もってしまったケースもあるのです。くれぐれご注意ください。

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

また、その逆に庭が手つかずで、地面がみえないほどの草むらになっていませんか? 実はこれもシロアリの温床となる巣が作りやすい環境を作ることになります。

草が生えすぎて地面の巣を見つけることもできないのです。

あまり手を入れられないようであれば草むらにならないようなメンテナンスを加えることをお薦めします。

床下換気扇、動いていますか?

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

床下の強制換気をする換気扇。動いているうちは意味があります、本当にすべての換気扇が動いているときちんと確認していますか? 1台でも動いていなければ床下の換気はできていないと思ってください。

反対に動かない床下換気扇があることで、その箇所は蓋がされていることになってかえって湿気が貯まりやすくなります。

交換するのならば一度に。交換できないのであればすぐにでも撤去して風の通り道を確保してください。

日本家屋の実力を知る「ながら・加藤建築の実績」

【ながら・加藤建築】シロアリにご注意を

おかげさまで、今のところ、棟梁の手掛けた家でシロアリが出たことはありません。日本の伝統は日本の環境に合わせた虫への対策も培われているということが証明できているひとつの事例になると思います。