【家屋と風水の関係について】
皆さんは「風水」について考えられたことはありますか?
風水とは、古代中国で生まれた「気の流れを制御する方法論」のことです。
昔の人は、風水の力を用いて、自分の住む土地や家屋に「良い気」を取り入れようと考えたのですね。
当然のことながら、家の専門家である大工や設計士は、風水について少なからずの知識を有しています。
大工や設計士は、家を建てる際、必ず「方位」を念頭に入れて設計します。
例えば、表鬼門(北東の方位)や裏鬼門(南西の方位)については、特に気を付けています。
昔から鬼門には「避けねばならないこと」や「やってはいけないこと」がある、とされていました。
それに逆らうと、不思議と良くないことが起こったりするのです。
【風水を100%反映させることは、ほぼ不可能】
では大工や設計士は「風水を100%取り入れた素晴らしい家相の家」を建てているでしょうか?
その答えは「NO」です。
完璧な吉相の家を設計するには「山1つ用意する必要がある」(!)と言われています。
それほど広大な土地が必要、という意味なのでしょう。
当たり前ですが、そのような条件を満たすことのできる方は、ごく稀ですよね(笑)
つまり、平均的な坪数の土地に、平均的な家を建てる場合、風水的に見ると必ず何らかの「凶」が入ってしまうのです。
【風水はどのように活用すれば良いのか?】
ゆえに大工や設計士は、良い家相にするための「最低限のポイント」を必ず押さえています。
先ほどお伝えした「鬼門」などは、その最たるものです。
そして施工主様には、より良い気が家の中に通るよう、様々なアドバイスをお伝えします。
例えば
「家の中は常に綺麗にしておくこと」
「土地の神様がいるとされる『北西・北東・南西の角』は、特に清潔しておくこと」
「土地の三つ角(家の中ではなく)は、極力踏まないこと」
などなど。
具体的に知りたい方には、さらに細かい風水の情報もお伝えしています。
例えば
「裏鬼門とされる『南西の角』には、鬼門対策として南天を植えると良いです」
「駐車場が鬼門にさわってしまっている場合は、四つ角にお花などを置き、その上を踏まないようにしておけば良いです」
などなど。
上記のことを行うだけでも、随分と運気を上げることができるようですよ!
【北東に水回りのある家について】
あと「北東に水回りのある家」に住まわれている方に、ちょっとしたアドバイスです。
風水的に、家の北東に水回りがあることは、あまり良いとされていません。
もしも、北東に水回りがある場合は、以下の4点に気を付けてください。
その1 風通しを良くしておくこと
その2 水回りを清潔にしておくこと
その3 刃物(顔そり)を置いたままにしないこと
その4 白いものを置いて明るくすること
これだけのことに気をつけていれば、邪気を退けることができる、と言われています。
【風水・家相よりも大事なこと】
最後に、僕の個人的な意見を述べさせて下さい。
風水に気を配ることは良いことだと思います。
ですが、風水を気にしすぎて不安になってしまうのは良くありません。
最も大事なことは
「家族全員で家を掃除し、手入れをし、家が長くもつように大切に扱うこと」
ではないのかな、と僕は思うのです。
家に関してのお悩み事でしたら、どんな相談にも乗りますので、気軽にお声がけ下さいね!