【ながら加藤建築】大工仕事の値段

「大工さんに仕事を頼むと、工期が長くなって、費用も高額になるのではないか?」と思われている方が多いと思います。実際、ながら・加藤建築で行ったアンケートでも、そうした声が寄せられます。それも当然です。家を建てるのは、一生に一度というような大きな決断で、金額も安いものではないので。

しかし、「大工に頼んで日本建築で建てると、高くなる」わけではありません。

ハウスメーカーで建てる場合との違い

その理由は、ハウスメーカーで建てる場合と大工に頼む場合の違いです。

ハウスメーカーで建てる場合、施主さんが支払う金額には、ハウスメーカーの本社利益、営業所経費、人件費、広告宣伝費、開発費なども含まれます。これらを差し引いた金額から、材料費が捻出されるのです。つまり、大工らの人件費や材料費以外の部分に、かなりの金額が使われるのですね。

【ながら加藤建築】大工仕事の値段

一方、大工に頼んでいただいた場合には、施主さんが支払う金額は、そのほとんどが、材料費と大工らの人件費のみにあてられます。私どもは、その金額いっぱいの仕事をさせていただくことができます。

例えば、3,000万円で家を建てるとなると、ハウスメーカーでは、工期3ヶ月で建ててくれるでしょう。大工が手がけると、8ヶ月程度かかるのは確かです。しかし、それはいただいた金額に見合うだけの工程をかけているということなのです。

ハウスメーカーでは、建築するときに「工程表」を作り、それに沿って家を建てていきます。また、建築現場ではなく、工場などで前もって木材や建材などを切ったり、接着したり、組み立てたりしておいてから、現場に運び、それらを組み立てます。おおよそ、全工程の7割くらいは工場で作っていると言われています。ちょうど、自動車工場などのラインで、工程管理表に基づいて部品を組み上げて自動車を作るイメージに似ています。

一方、大工が手がける場合は、現場で施主さんの意見を聞いたり、相談したりして、臨機応変に作業していきます。大工は何軒も家を建てたことがありますが、施主さんにとっては、はじめてのことがほとんどです。建築現場を見て、「こうしたほうがよかった」「もっと、こんな風にできないかな?」と思うことが多々あるでしょう。そういった施主さんの希望をどんどん取り入れていけます。もちろん、進捗管理はしっかり行いますが、基本的にすべて現場で作業するので、建築現場での工期が長くなってしまうのです。

手をかける分、工期は長くなりますが、「ハウスメーカーで建てるより、高い」ということはないのです。

個人経営の大工は、広告宣伝や営業にお金をかけません。少人数で仕事をするので、人件費も高くありません。いただいた金額に見合った「いい仕事」をする自信もあります。

大工として絶対に譲れない「質」にこだわります

確かに基礎や構造など、大工として、絶対に節約できないことはあります。品質に関わるところです。

【ながら加藤建築】大工仕事の値段

ながら・加藤建築では、「いっぽんもん」を使うなど、材木の素材そのものを生かして構造を造ります。こうした日本家屋の従来工法は、手間がかかるものです。

日本家屋の従来工法は、人にも、地球(山林)に優しい工法です。これからも、従来工法を用いた高品質の日本家屋を提供していきたいと考えています。施主さんからいただいた金額は、こうした「大工として絶対に節約できないところ」に、しっかりと使わせていただきます。

家を建てようとお思いの方は、ご自分が「なににお金をかけたいのか」「何を重視したいのか」を十分に検討していただきたいです。ながら・加藤建築では、そういった「なにを大切にしたらよいのか」といったご相談にも乗ります。経験豊富な大工からのアドバイスを受けながら、本当に建てたい家を見つけてください。