台風で家が壊れたらどうすればいい?火災保険と業者選びは順番が9割
台風で家が壊れたら、業者を呼ぶ前にやる3つのこと

台風が過ぎたあと、屋根や外壁の傷みを目にして、頭が真っ白になってしまう方は少なくありません。
ただ、ここで焦って動いてしまうと、ケガや思わぬ損につながることがあります。
業者に電話をかける前に、まずご自身でできる3つのことを、順番にお伝えします。
どれも特別な道具はいりません。
スマートフォンが1台あれば十分です。
落ち着いて、ひとつずつ確認していきましょう。
まずは安全確保ブレーカー・ガス・危険箇所に近づかない

最初にやっていただきたいのは、ご自身とご家族の安全を守ることです。
台風のあとのお家には、目に見えない危険が残っていることがあるからです。
たとえば、雨漏りで水がかかったコンセントや配線に触れると、感電するおそれがあります。
濡れている場所があれば、足元が乾いていることを確認してから、ブレーカーを落としておくと安心です。
ガスのにおいがするときは、元栓を閉めて窓を開け、火や電気のスイッチは使わずに、ガス会社へ連絡してください。
外れかけた瓦や割れたガラスの下は、通らないようにしましょう。
垂れ下がった電線には絶対に近づかず、電力会社へ連絡をお願いします。
破損箇所の写真を撮っておく・片づける前が大切です

次にやっていただきたいのは、片づける前に、被害のようすを写真や動画に残すことです。
のちほど火災保険を申請するとき、被害の状況を伝える資料が必要になるからです。
片づけたあとでは、「どこが、どのように壊れていたのか」を説明しにくくなります。
保険会社は、写真などで被害の状況を確認するのが一般的です(確認の方法は、保険会社やご契約内容によって異なります)。
撮るときは、次の3段階を意識してみてください。
- 全体:家の四方向から、建物全体が写るように
- 中くらい:破損している屋根や外壁の面が、まとめて写るように
- 近くで:割れ・欠け・へこみなどを、アップで

スマートフォンで撮れば、撮影日も記録として残ります。
屋根の上は、自分で登らず、地上から望遠(ズーム)で撮れば十分です。
室内の雨じみや、散らかった物も、片づける前に残しておいてください。
壊れた物は、すぐに捨てずに保管しておくと、あとで役立ちます。
雨の吹き込みを防ぐ応急処置・どこまで自分でやってよいか
最後に、応急処置についてです。
ご自身でやるのは、被害を広げないための「室内側」の対応までにとどめ、屋根に登る作業は業者に任せていただくのが安心です。

台風のあとの屋根は、ぬれて滑りやすく、傷んだ部分を踏み抜くおそれもあります。
高所からの転落は、大きなケガにつながる事故です。
ブルーシートを張るために屋根に登ってしまう方もいらっしゃいますが、どうか無理をなさらないでください。
室内側でできることは、次のとおりです。

- 雨が漏れているところに、バケツやタオルを置く
- 濡れて困る家具や家電を、ほかの部屋へ移す
- 割れた窓は、室内側からダンボールとテープでふさぐ
なお、火災保険には、被害の拡大を防ぐための費用が補償されるものもあります。
応急処置にかかった費用は、領収書を保管しておいてください(補償の有無や範囲は、ご契約内容によって異なります)。
台風の被害に火災保険は使える?対象になるケースとならないケース
お家の傷みを写真に残したら、次に気になるのは「修理代は自分で払うのだろうか」ということではないでしょうか。
実は、台風による被害は、火災保険で補償される可能性があります。
ただし、使える場合と使えない場合があり、知らないまま諦めてしまう方も少なくありません。
対象になる被害、自己負担額と申請の期限、そして誤解されやすい「経年劣化」について、順番にご説明します。
「風災補償」で対象になる被害・屋根・外壁・雨樋・窓など
台風や強風による屋根・外壁・雨樋・窓などの破損は、火災保険の「風災補償」の対象になる可能性があります。
風災補償は、台風・強風・突風といった風による損害を補償するもので、住宅向けの火災保険に含まれていることが多いからです(含まれるかどうかは、ご契約内容によって異なります)。
対象になりやすい被害には、次のようなものがあります。

- 屋根瓦のズレ・割れ・飛散、板金のめくれ
- 飛んできた物による外壁の破損
- 雨樋の変形・外れ
- 窓ガラスの割れ
- 屋根が壊れたところから雨が入り込んだ雨漏り
カーポートやフェンスなど、建物に付いているものも、契約によっては対象になります。
ひとつだけ気をつけていただきたいのは、台風の大雨による浸水や洪水は「水災」という別の補償になることです。
風災とは分けて考えられますので、まずは保険証券で、どの補償に加入しているかをご確認ください。
自己負担額(免責金額)と、申請には期限があること
自己負担額は契約によって異なり、申請にも期限があるため、早めに動くことが大切です。
保険金を請求できる権利は、一般に請求できるようになってから3年で時効になるとされているからです(保険法)。
自己負担額は「免責金額」と呼ばれ、保険証券に書かれています。
0円のものもあれば、数万円から20万円ほどに設定されているものもあります(金額は契約によって異なります)。
免責金額より損害額が小さい場合は、保険金が出ないこともあります。
また、時間が経つと「この傷みは本当に台風が原因なのか」を示しにくくなります。
期限に余裕があっても、写真が手元にあるうちに、保険会社か代理店へ連絡しておくと安心です。
詳しい条件は、保険証券や約款でご確認ください。
経年劣化」と判断されやすいケースに注意
経年劣化による傷みは対象外ですが、原因が台風であれば、築年数が古くても対象になる可能性があります。
火災保険は、突然起きた事故による損害を補償するもので、年月とともに自然に進む傷みは、対象にならないのが一般的だからです。

築40年近いお家ですと、「古いから、どうせ出ないだろう」と諦めてしまう方もいらっしゃいます。
ただ、判断のポイントは築年数ではなく、「その傷みが、何によって起きたか」です。
たとえば、次のような違いがあります。
- 対象になりやすい:台風の翌日に気づいた、瓦のズレや外壁の割れ
- 対象になりにくい:年月による色あせ、サビ、全体的な腐食
現場で見ていると、台風が原因の傷みと、もともとの劣化が重なっていることも少なくありません。
最終的な判断は保険会社が行いますが、ご自身で「出ないだろう」と決めてしまわず、まずは相談してみることをおすすめします。
火災保険の申請の流れ|順番を間違えると損をする
台風のあと、「保険を使いたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」と、不安になる方は多いと思います。
私もこれまで、保険の申請をお手伝いする中で、順番を間違えてしまい、もったいない思いをされた方を何人も見てきました。
申請そのものは難しいものではありません。
ただ、「保険会社への連絡」「業者の調査と見積もり」「書類の提出」の順番だけは、守っていただきたいのです。
その流れを3つのステップに分けてお話しします。
なお、手続きの細かな内容は保険会社や契約内容によって異なりますので、必ずご契約内容・約款でご確認ください。
ステップ1:保険会社(または代理店)に連絡する
最初にしていただきたいのは、修理業者ではなく、保険会社か加入している代理店への連絡です。
理由は、保険会社に連絡して初めて「事故受付」が行われ、その後の手続きの案内が受けられるからです。
業者に先に連絡をしてしまうと、その業者の言うままに話が進んでしまうことがあります。
保険の話を、保険のことを知らない人から先に聞くのは、避けたいところです。
連絡の際は、次の内容を伝えられるように手元にメモしておくと、スムーズです。
- 契約者のお名前と証券番号(保険証券や契約のアプリで確認できます)
- 被害に遭った日時(台風が来た日)
- 被害を受けた場所と、おおまかな状況
- 撮影してある写真があること
この時点で、被害の詳しい金額まで分かっている必要はありません。
「台風で屋根が壊れたようなので、保険が使えるか相談したい」という形で十分です。
保険会社からは、必要な書類や今後の流れを案内してもらえます。
連絡が混み合ってつながりにくい時期もありますが、焦らず、時間をおいてかけ直してみてください。
ステップ2:修理業者に現地調査と見積もりを依頼する
保険会社への連絡が済んだら、次は修理業者に現地を見てもらい、見積もりを作ってもらいます。
ここで大切なのは、慌てて1社目で決めず、信頼できる業者にじっくり見てもらうことです。
被災直後は、気持ちが急いてしまい、最初に連絡がついた業者や、訪ねてきた業者にそのままお願いしたくなります。
ですが、業者選びを急ぐと、被害の上にさらに被害を重ねてしまうことがあるからです。
この点は、のちほど詳しくお話しします。
見積もりを依頼するときは、次の点を確認しておくと安心です。
- 被害箇所ごとに、工事の内容と金額の内訳が書かれた見積書か
- 「一式」ばかりで中身が分からない書き方になっていないか
- 被害の写真と、見積もりの内容が対応しているか
保険会社に出す書類は、見積書と被害写真がセットになるのが一般的です。
ただ、保険会社によって求められる書類は違いますので、ステップ1で案内された内容に沿って準備してください。
ステップ3:保険会社へ書類を提出し、結果を待つ
見積書と写真がそろったら、保険金請求書などの必要書類とあわせて、保険会社に提出します。
理由は、保険会社はこれらの書類をもとに、被害が補償の対象かどうか、いくら支払うかを審査するからです。
必要に応じて、保険会社から「損害保険鑑定人」と呼ばれる専門家が現地調査に訪れることもあります。
提出から結果が出るまでの期間は、被害の規模や、台風の直後で申請が集中しているかどうかによって変わります。
数週間かかることも珍しくありません。
待っている間は不安になると思いますが、審査の結果が出るまでは、次のことを心がけてください。
- 提出した書類は、コピーや写真で控えを残しておく
- 保険会社とのやり取り(日時・担当者・内容)をメモしておく
- 結果の連絡が遅いと感じたら、遠慮なく進み具合を問い合わせる
支払いの対象になるか、いくら支払われるかは、被害の内容とご契約内容によって決まります。
必ずしも見積もり通りの金額になるとは限りませんので、その点もご承知おきください。
保険金が決まる前に工事を始めてはいけない理由
保険会社の審査が終わる前に、本格的な修理工事を始めるのは、できるだけ避けてください。
理由は、工事を始めると被害の状態が確認できなくなり、保険会社が被害を正しく判断できなくなるおそれがあるからです。
たとえば、壊れた屋根をすっかり直してしまえば、鑑定人が現地を見に来ても、元の状態は分かりません。
結果として、保険金の認定に影響が出てしまう可能性があります。
もちろん、雨が吹き込んで生活に支障が出る場合など、被害の拡大を防ぐための応急処置は必要です。
その場合は、次の点を守っていただければ安心です。
- 応急処置の前後で、必ず写真を撮っておく
- 応急処置にかかった費用の領収書を保管しておく
- 応急処置のあとに本格的な工事を考えるときは、事前に保険会社へ連絡して相談する
応急処置の費用が保険の対象になるかどうかは、契約内容によって異なります。
こちらも、ご契約内容・約款でご確認ください。
ここまでの流れをひとことでまとめると、
「保険会社に連絡 → 信頼できる業者に調査・見積もり → 書類を提出して結果を待つ → 工事」の順番です。
さらに、業者に依頼する際は、保険会社にも「この業者に依頼する予定です」と一言伝えておくと、その後のやり取りがスムーズになります。
被災直後に来る業者に注意|悪徳業者の手口と見分け方

台風のあとは、不安な気持ちにつけ込むように、突然訪ねてくる業者が現れます。
「近くで工事をしていたら、お宅の屋根が気になって」と声をかけられると、ありがたく感じてしまうのも無理はありません。
ですが、私はこれまで、そうした訪問をきっかけに困ってしまった方のお話を、何度も耳にしてきました。
誰かを疑うのは心苦しいことですが、大切なお住まいと、これからの暮らしを守るために、知っておいていただきたいことをお伝えします。
なぜ被災直後に「訪問業者」が現れるのか
被災直後に突然訪ねてくる業者には、慎重に対応していただきたいと思います。
理由は、被害に遭ったお宅が「困っていて、急いで直したいと思っている」ことが、業者から見て分かりやすい時期だからです。
不安な気持ちが強いときほど、判断を急ぎ、説明を十分に確かめないまま契約してしまいやすくなります。
こうした相談は、公的な窓口にも多く寄せられています。
国民生活センターなどでは、自然災害のあとに、修理を口実にした訪問勧誘や契約トラブルが増える傾向があるとして、繰り返し注意が呼びかけられています。
もちろん、訪問してくる業者がすべて悪質だということではありません。
ただ、こちらから連絡していない業者が突然来た場合は、その場で決めないことを、ひとつの目安にしていただければと思います。
悪徳業者がよく使う決まり文句と、その返し方
悪質な業者には、よく使われる言い回しがあります。
聞き覚えのある言葉があったら、いったん立ち止まってください。
理由は、どれも「今すぐ決めさせたい」「保険の話で安心させたい」という意図が、言葉の裏にあるからです。
代表的なものと、おすすめの返し方をまとめます。
- 「火災保険を使えば、自己負担なしで直せますよ」
- 保険金が支払われるかどうかは、保険会社が審査して決めるものです。業者が約束できることではありません。
- 返し方:「まず保険会社に連絡して、確認してから決めます」
- 「今日契約してくれたら、特別に安くします」「足場を組む今だけです」
- 急がせる言葉は、じっくり比べられては困る、というサインかもしれません。
- 返し方:「家族と相談して、他の業者の話も聞いてから決めます」
- 「保険の申請は、私たちが代わりにやります。手数料をいただきます」
- 保険金の請求は、契約者ご本人が行う手続きです。申請の代行をうたって手数料を取る話には、注意が必要です。
- 返し方:「保険会社と直接やり取りしますので、結構です」
- 「このままだと、家が危ないですよ」
- 不安をあおられても、その場で契約する必要はありません。本当に危険な状態かどうかは、別の信頼できる業者にも見てもらうと安心です。
- 返し方:「別の方にも見てもらってから考えます」
お断りするときは、角を立てる必要はありません。
「保険会社と相談してから決めます」とお伝えするだけで、十分です。
契約前に必ず確認したいこと(会社の所在地・施工実績・見積書の内訳)
どんな業者であっても、契約する前に、次の3つは必ず確認してください。
理由は、この3つがはっきりしている業者は、あとから連絡が取れなくなったり、説明と違う工事をされたりするリスクが低いからです。
- 会社の所在地と連絡先
- 地元に事務所や工場があり、固定電話や住所がはっきり分かりますか。
- 名刺やパンフレットだけでなく、ホームページなどでも確認できると安心です。
- 施工実績
- 同じ地域で、どんな工事をしてきたか、写真や事例を見せてもらえますか。
- 近隣で施工したお客様のお話を、聞かせてもらえるかどうかも参考になります。
- 見積書の内訳
- 「一式」ばかりでなく、工事の内容・数量・金額が項目ごとに書かれていますか。
- 口頭だけの説明で済ませず、必ず書面で受け取ってください。

また、訪問販売で契約した場合は、法律で定められたクーリング・オフ(一定期間内の契約解除)の制度が使えることがあります。
ただし、対象になるかどうかは契約の方法や内容によって異なります。
迷ったときは、お住まいの地域の消費生活センターに相談してみてください。
焦らず、「確認してから決める」。この姿勢が、被害の上にさらに被害を重ねないための、いちばんの備えだと私は思います。
台風で家が壊れてしまったら
保険会社への連絡のあと、まずはご相談ください
現地調査・お見積もり無料。棟梁が直接うかがいます。
被害写真の撮り方や、保険申請の進め方もご案内します。
豊橋市・豊川市・田原市・新城市・蒲郡市対応。
受付時間:9:00〜18:00(土・日・祝日除く)
✉ メールで相談する ※保険会社へ連絡する際は、「ながら・加藤建築に依頼予定」とお伝えください。
保険金が支払われるかどうかは、保険会社の審査により決まります。
良い業者の見分け方|「すぐに来てくれない」は信頼のサインかもしれない
被災直後は、「いちばん早く来てくれる業者が、いちばん頼りになる」と思いたくなるものです。
けれど、私たちのような地元の工務店の現場から見ると、実は少し違う景色があります。
台風のあとは、きちんとした業者ほど、すでに多くのお客様のお宅に伺っていて、すぐには動けないのが実情です。
ここでは、「なぜ待つことが信頼のサインになりうるのか」と、業者に見積もりを頼む前に確かめておきたいことをお話しします。
きちんとした業者ほど、すでに多くのお客様を抱えている
「すぐには伺えません」と言われたときは、がっかりするより、その業者の誠実さを見ていただければと思います。
理由は、日頃からお客様に選ばれている業者は、台風のあとに相談が集中して、順番にお待ちいただくことが多いからです。
反対に、「今日すぐ行きます」「明日にでも工事できます」と、いつでも動ける業者は、手が空いている理由を考えてみる価値があります。
もちろん、対応が早い業者がすべて良くない、という意味ではありません。
ただ、次のような違いは、ひとつの目安になります。
- すぐ来てくれない場合: 「いつ頃なら伺えるか」を具体的に伝えてくれる。応急処置の方法を電話で教えてくれることもある
- 注意したい場合: 「今すぐ契約すれば」と急がせる。見積もりの前に工事の日程を決めたがる
台風の被害は、数日でどうにかなってしまうことは少ないです。
応急処置で雨風を防げているなら、数週間待ってでも、信頼できる業者に見てもらうほうが、結果的に安心につながります。
待つあいだの不安は、私にも想像がつきます。
ですから、連絡をいただいた際には、いつ頃伺えるかを、できるだけ正直にお伝えするようにしています。
見積もりを依頼する前に聞いておきたい質問
業者と話す機会があったら、次の質問をしてみてください。
理由は、答え方に、その業者の経験や誠実さが表れるからです。
上手に説明できるかどうかより、分からないことを分からないと言ってくれるか、根拠を示してくれるかを見ていただければと思います。
- 「被害の原因は、何だと思われますか?」
- 台風によるものか、経年劣化なのかを、現場を見たうえで説明してくれるかどうかを確かめます。
- 保険が必ず使えるかのような、断定的な言い方をする場合は慎重に。
- 「どんな工事が必要で、なぜそうなるのですか?」
- 工事の内容と理由を、素人にも分かる言葉で説明してくれるかを確かめます。
- 「見積書は、項目ごとの内訳を書いてもらえますか?」
- 「一式」ではなく、工事内容・数量・金額を出してくれるかを確かめます。
- 「同じような工事の実績を、見せてもらえますか?」
- 写真や事例を見せてもらえれば、安心材料になります。
質問に対して、あいまいな返事ばかりだったり、話をそらされたりする場合は、無理に契約を進めなくて大丈夫です。
保険会社への書類作成に協力してくれるか
火災保険を使うつもりなら、保険会社に出す書類づくりに協力してくれる業者かどうかも、大事な見極めポイントです。
理由は、保険の申請には、被害の写真や、工事内容が分かる見積書が欠かせず、これらを丁寧にそろえてくれる業者は、申請の流れをよく分かっているからです。
逆に、書類の話になると渋ったり、「うちは出せない」と言ったりする場合は、少し立ち止まって考えたほうがよいかもしれません。
確認しておきたいのは、次のような点です。
- 被害箇所の写真を撮って、見積書にまとめてくれるか
- 保険会社から追加で書類を求められたときに、対応してくれるか
- 保険金が思っていたより少なかった場合でも、工事内容を一緒に考えてくれるか
ただし、保険金の請求は、あくまで契約者ご本人が行う手続きです。
業者はあくまで、書類づくりをサポートする立場だと考えておくと、安心です。
「すぐに来てくれない」ことは、必ずしも悪いサインではありません。
焦らず、質問に誠実に答えてくれる業者かどうかを、ゆっくり見極めてください。
台風で家が壊れてしまったら
保険会社への連絡のあと、まずはご相談ください
現地調査・お見積もり無料。棟梁が直接うかがいます。
被害写真の撮り方や、保険申請の進め方もご案内します。
豊橋市・豊川市・田原市・新城市・蒲郡市対応。
受付時間:9:00〜18:00(土・日・祝日除く)
✉ メールで相談する ※保険会社へ連絡する際は、「ながら・加藤建築に依頼予定」とお伝えください。
保険金が支払われるかどうかは、保険会社の審査により決まります。
ながら・加藤建築に相談する流れ
ここまで、台風のあとの動き方と、業者選びの考え方をお話ししてきました。
「理屈は分かったけれど、結局どこに相談すればいいの」と思われた方に、最後に私たちの場合のご案内をさせてください。
ながら・加藤建築は、豊橋で大工をしている小さな会社です。
お住まいを一緒に見て、保険のことも含めて、順番にご相談に乗らせていただきます。
ご連絡いただいてから現場を見るまでの流れを、正直にお伝えします。
大工棟梁が現場を見て、保険申請で見落とされがちな被害も確認する
ご相談をいただいたら、大工歴40年の棟梁である私が、実際にお住まいを拝見します。
理由は、台風の被害は、屋根や外壁の目に見える部分だけでなく、見えにくいところにも出ていることがあるからです。
大工の目で、構造や下地まで確認することで、見落とされがちな被害に気づけることがあります。
たとえば、次のような箇所を確認します。
- 屋根材のずれや、雨樋のゆがみ、外壁のひび
- 屋根裏や天井の雨染み、押入れや壁の中の湿り
- 窓まわりやサッシからの雨の吹き込み跡
私は以前から、火災保険の申請に関わる実務の経験があり、被害の写真の撮り方や、見積書のまとめ方についてもご説明できます。
ただし、保険が使えるかどうか、いくら支払われるかを決めるのは保険会社です。
私たちが「使えます」と約束することはできませんので、その点はご承知おきください。
また、お住まいが他社で建てた家や、中古で購入された家でも、お気軽にご相談いただけます。
なお、台風のあとは、ご相談が重なり、すぐに伺えないことがあります。
お待たせするときは、伺える時期の目安を正直にお伝えします。
雨の吹き込みなど、急ぎの状況であれば、電話で応急処置の方法もお話しします。
「ながら・加藤建築に依頼する」と保険会社にも伝えておく
保険会社に連絡するときは、「ながら・加藤建築に見てもらう予定です」と、あわせて伝えておいてください。
理由は、修理を頼む業者が決まっていると、保険会社も手続きの案内がしやすく、やり取りがスムーズになるからです。
また、「どこに頼むか」を保険会社に伝えておくことで、ご自身の中でも、業者選びがはっきりして安心できると思います。
進め方は、次の流れが目安です。
- 保険会社へ連絡する際に、 「ながら・加藤建築に現地を見てもらう予定です」と伝える
- 現地調査のあとに、 私たちが作成した見積書と被害写真を受け取る
- 保険会社の案内に沿って、 ご自身で書類を提出する
保険会社によっては、提携している業者を案内されることもあります。
ですが、どの業者に修理を頼むかは、基本的にご自身で選べるのが一般的です。
詳しくはご契約内容・約款でご確認いただくか、保険会社に直接お尋ねください。
お問い合わせ方法(電話番号・受付時間)
ご相談は、お電話でお受けしています。
理由は、被害の状況や、雨の吹き込みなどの急ぎ具合を、お声で伺ったほうが、すぐに適切なお答えをお伝えできるからです。お電話の際は、次の内容をお手元にご用意いただくと、スムーズです。
- お名前と、お住まいの場所
- 被害の箇所と、おおまかな状況
- 撮影した写真があること
- 保険会社への連絡が済んでいるかどうか
まだ保険会社に連絡していない場合でも、大丈夫です。その場合は、先に保険会社へ連絡していただくよう、ご案内します。
台風で家が壊れてしまったら
保険会社への連絡のあと、まずはご相談ください
現地調査・お見積もり無料。棟梁が直接うかがいます。
被害写真の撮り方や、保険申請の進め方もご案内します。
豊橋市・豊川市・田原市・新城市・蒲郡市対応。
受付時間:9:00〜18:00(土・日・祝日除く)
✉ メールで相談する ※保険会社へ連絡する際は、「ながら・加藤建築に依頼予定」とお伝えください。
保険金が支払われるかどうかは、保険会社の審査により決まります。
豊橋で雨漏りにお悩みですか?棟梁が直接診断・修理します。
豊橋市・東三河エリアの雨漏り修理 まずは無料診断からどうぞ 現地調査・お見積もり無料。棟梁が直接うかがいます。 豊橋市・豊川市・田原市・新城市・蒲郡市対応。 ✆ 0532-88-1611 受付時間:9:00〜18:00( […]
線状降水帯で床下・床上浸水した時の対処方法は?
最近、線状降水帯で車が水没、店舗の冷蔵庫が浸水で使えなくなったり、自分の住んでいる、家の前の道路が冠水してビックリした!など、テレビの情報等で、そんな時どうしたらいいのか?対処方法と、水が引いた後、自分の住んでいる家がど […]
相見積もりで失敗しないために!「口頭で頼む見積もり」が危険な理由
いつも ながら・加藤建築のブログをご覧いただき、ありがとうございます。大工棟梁の加藤です。今回は、「相見積もり」について考えてみました。 最近、修理やリフォームのご相談でお客さまの元へお伺いすると、 「他の業者さんにも見 […]
台風で家が壊れたときのよくある質問
台風で家が壊れたら、まず何をすればいいですか?
まずは安全の確保が最優先です。感電やガス漏れを防ぐため、必要に応じてブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉め、壊れた箇所や倒れそうなものには近づかないでください。そのうえで、片付けや修理の前に被害箇所の写真を、全体・中くらい・近くの3段階で撮影しておきます。雨の吹き込みなどで急ぐ場合は、屋根に上らず、室内側からできる範囲の応急処置にとどめ、費用の領収書も保管しておきましょう。
台風で壊れた家の修理に、火災保険は使えますか?
多くの火災保険には、強風による被害を補償する「風災補償」があり、屋根・外壁・雨樋・窓などの台風被害が対象になる場合があります。ただし、補償の範囲や免責金額(自己負担額)はご契約内容によって異なり、経年劣化と判断された場合は対象外になることもあります。浸水や洪水は別の「水災補償」の扱いです。実際に保険金が支払われるかどうかは保険会社の審査で決まりますので、ご契約内容・約款でご確認ください。
火災保険の申請は、どんな順番で進めればいいですか?
基本の順番は「①保険会社(または代理店)に連絡して事故受付をする → ②修理業者に現地調査と見積もりを依頼する → ③見積書や被害写真などの必要書類を保険会社に提出して結果を待つ → ④保険金の内容が決まってから工事を行う」です。先に業者へ依頼してしまうと、保険の手続きが進めにくくなることがあります。必要な書類は保険会社によって異なりますので、連絡の際に案内を受けてください。
保険金が決まる前に、修理工事を始めてもいいですか?
被害の拡大を防ぐ応急処置は必要ですが、本格的な修理工事は、保険会社の審査が終わるまで待つことをおすすめします。工事で被害箇所が直ってしまうと、保険会社が元の被害状況を確認できなくなり、認定に影響するおそれがあるためです。応急処置をする場合は、前後の写真と費用の領収書を残し、本格的な工事の前に保険会社へ相談してください。応急処置の費用が補償されるかどうかは、ご契約内容・約款でご確認ください。
台風のあとに突然訪ねてきた業者に、その場で修理を頼んでもいいですか?
その場で契約することはおすすめしません。被災直後は気持ちが急ぎやすく、訪問業者とのトラブルが増える傾向があるため、国民生活センターなどでも注意が呼びかけられています。「保険会社に相談してから決めます」「ほかの業者にも見てもらってから考えます」と伝えて、いったんお断りして大丈夫です。訪問販売で契約してしまった場合は、クーリング・オフが使えることもありますので、お住まいの地域の消費生活センターにご相談ください。
悪徳業者を見分けるには、どこに注意すればいいですか?
「火災保険を使えば自己負担なしで直せます」「今日契約すれば安くします」「保険の申請を代行して手数料をいただきます」「このままだと家が危ない」といった言葉で、契約を急がせる業者には注意が必要です。契約前には、①会社の所在地と連絡先がはっきりしているか、②同じ地域での施工実績を見せてもらえるか、③見積書に工事内容・数量・金額の内訳が書かれているか、の3点を必ず確認してください。保険金の請求は、契約者ご本人が行う手続きです。
業者に連絡してもすぐに来てくれないのは、悪い業者だからですか?
必ずしもそうとは限りません。日頃からお客様に選ばれているきちんとした業者ほど、台風のあとは相談が集中して、すぐには伺えないことが多いものです。伺える時期の目安を正直に伝えてくれるか、応急処置の方法を教えてくれるか、見積もりの前に契約を急がせないか、といった対応に誠実さが表れます。雨風を応急処置で防げているなら、数週間待ってでも、信頼できる業者に見てもらうほうが安心です。






















