最終追記:2018年02月19日更新
減っている畳の部屋「和室」
現在、畳自体の材料が変わり、昔ながらの藁床(わらどこ)が減ったことで、主流の畳はダニが少ないと言われています。
みなさんご存知のサザエさんで季節の変わり目に年2回ほど放送される中で「畳干し」風景がありましたが、ダニが減ったこともあって、現在畳干しをしている方はほぼ見ることがなくなりました。その頃の床板は「杉板」、畳も含めて床も呼吸ができました。
ながら・加藤建築の現場でも畳下の床には杉板を使っています。
現在の畳の下の床板はベニヤが主流で床が呼吸をしにくい環境になっています。それに伴って、い草を使う本来の畳は減り、素材はビニールなどの材質が多くなりました。手入れをすることで長年、使えた畳が減ったことで、現在主流となっている畳の寿命は短いと言えます。それでも、い草の香りや本物の畳を求める方がいることは、日本家屋の棟梁としてはうれしいかぎりです。もちろん、棟梁の建てる家は本物の畳をお勧めしています。
メンテナンスは「畳表」の張替
ながら・加藤建築のお客様にはメンテナンスの面でもアドバイスをさせていたいだいています。本来の畳の場合、時間の経過と共に畳の表面の「畳表(たたみおもて)」の張替が必要になります。「畳表(たたみおもて)」の張替は10~15年程度が目安だと言われています、畳表が擦れて毛羽立つようなら早めに交換をしてください。
和室が減ったこともあって畳の技術も現在の住宅事情や住まいによって変化をしていますが、日本人だからこそ和室、畳の部屋を大切にしていただきたいと思います。
畳への思いを「棟梁から見る畳の話」の中でお話しています。こちらもご覧ください。