最終追記:2017年06月15日更新
「どうしたらいい?」から家づくりをスタート
この家は、本当に楽しい現場でした。施主さんと、心を合わせて建てていることを実感しながら造ることができました。僕の持っている様々な技術と僕のところにある材料を惜しみなく、この現場に使ってきました。
もしかしたら、この心意気を、わかってもらえる方は少ないのかもしれません。それでも、1,000人に1人でもいらっしゃるのならその方のためにがんばればいいかと、僕は思っています。

今の時代。家を購入するための35年ローンを組むことをたった、一ヶ月で決めてしまうこともあるそうです。提案されるがままに、カタログのなかから、すべてを選ぶ時代。
「自分が、どんな家を建てたいのか」という、イメージが無い方が多いようです。

僕はいつも「どうしたいの?」って
施主さんに訊くんです。
「カタログに無い家」とは?
「カタログにない家造り」と、ながら・加藤建築では推奨していますがでも、みなさんピンとこないらしいんですよね。
カタログにあれば、その中からは選ぶことができる。でも、無いものに関しては想像ができない。実際、この現場でも、収納の造作については「何を収納するのかを考えて」と伝えました。でも、最初は施主さんも困っておられました。それはきっと、これまでは「収納を自由に造れる」という発想がなかったからだと思います。

建前まではもちろん僕がやりますが、今回、出番を控えて若い衆に任せ、棟梁の僕は内装の玄関の天板と飾り棚(写真右)をつけました。工事の内容によりますが、唐傘天井を含めて、ほとんど若い衆に任せることもあります。
階段も若い衆に任せました。実はこの階段の上の天井が、ちょっと凹んでいます。なぜだかわかりますか?実物をちゃんと見てもらえばわかるのですが、「苦にならないように造るのが大工」だと思っています。
「苦にならない」というのは、
「生活していくうえで違和感を感じない」
という意味です。
押し入れ(写真左)は、まず見積もりするときには、昔ながらの中段と、天棚だけにしておきます。でも、「パイプをつけてハンガーをかけたい」などの施主さんの希望があれば、僕は、どんどんその願いを叶えていきます。実際にそれが、現実にできあがっているのでぜひ、見ていただきたいです。与えられたものに対して、何かを選ぶことはできるんですが自分からイメージすることって現代の暮らしには、あまり無いのかもしれません。
レストランに入ってメニューから選ぶという発想ですね。珈琲を注文する時、ブレンドは何にしますか? 砂糖の量は?というのが、いわゆる一般的なメーカーさんなどで建てる場合の方法だとすると、僕の場合は、前菜から始まりオリジナル料理を作り、オリジナルのブレンドコーヒーまでつける感じです。
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そんなアイデアが、いっぱい詰まった家をながら・加藤建築では建てています。
年に一度のご挨拶から生まれた大工との関係
昔は、お父さん、お母さんはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんからいろいろなことを教わりながら、家のことを、知っていく機会があったんですね。おじいちゃんのお抱えの棟梁さんがいればその人に何でも相談できたんです。
例えば、京都の町家。
間口が狭くて奥行きがあるので湿気が溜まりやすいはずなのになぜ、あれほど長持ちするのでしょうか。「どうですか?」と、お抱えの大工さんが、お正月などに一軒一軒回ってきて家を見てくれるんですよ。
毎年見にきては必要ならば修理して直していく。
メンテナンスをするから長持ちするんですね。
信頼できる棟梁さんとの毎年のおつきあいだから、どこをどう修理するかはもちろん請求金額まで、お任せだったようです。それだけの、信頼関係があったんですね。

大工さんは、新築の家を造りつつ、修理やリフォームもしつつ、年間を通して仕事があったということです。大工の仕事があれば、左官さん、建具屋さんなど建築に関わる、さまざまな仕事も回っていたんです。そして、山の木々も循環します。
※「循環」については「日本の仕事、日本の山」もチェックしてみてください
思い描いた通りの丈夫で基礎がしっかりした家を建ててメンテナンスしながら長持ちさせる。そんな、棟梁と施主さんが心を合わせて造る「ながら・加藤建築」の従来工法の日本家屋は「新築事例」でご確認ください。
ながら・加藤建築株式会社 代表・加藤泰久自己紹介

日本家屋を建て続けて40年
自然素材の特性を生かし、長年の知識と高い技術
代表・加藤泰久(かとう やすひさ)
KATOU YASUHISA
東三河の皆さん初めまして、この仕事を始めて40年目(令和7年時点)
自然素材にこだわった家造りを続けています。
今まで培って来た大工の経験を活かし、新築からリフォーム工事など建築工事の全般を行っています。
経歴
平成24年 | 【第6回全建連建築技能競技大会にて、銅賞受賞】 |
平成25年 | 【第27回技能グランプリ大会にて、敢闘賞受賞】 |
平成25年 | 【厚生労働省ものづくりマイスターに認定】 |
平成27年 | 【第28回技能グランプリ大会にて、2度目となる敢闘賞受賞】 |
平成31年 | 【グットスキルマーク(厚生労働省認定)1級技能技師】 |
令和5年 | 【とよはしの匠認定】 |
令和6年 | 【愛知県優秀技能者表彰(愛知の名工)】 |
令和5年~ | 【豊橋大工組合副組合長】 |
令和5年~ | 【愛知県建設組合連合副会長】 |
仕事の内容
- リフォーム工事
- 新築工事
- 古民家再生工事
- 社寺建築
- エクステリア工事
- 土木工事
- 塗装工事
- リノベーション工事
ブログ
- 新築・リフォーム・古民家改修の違いと費用目安を目的別に徹底解説!地域密着の視点で最適な選択肢が見つかる
- 畳の部屋からフローリングの床へ貼り替える
- 雨漏りしたら誰に雨漏りの修理の連絡すればいい?【住まいのタイプ別に解説】
各種お問い合わせはこちら
最近では、左官工事の仕事もするようになりましたが、自然素材の家造りをこだわってい造っています。

漆喰塗り

コンクリート土間打ち