最終追記:2017年06月15日更新

大工の棟梁って、どんなことを
やってもらえるのかわからない…
とよく言われます。答えは
何でもやります(笑)。
棟梁に頼むよりも、職人に直接頼んだほうが安いんじゃないかと思っている人がいるようです。
僕が手数料を取ると思っておられる。
はっきり申し上げますが、「ちょっと気になる所を見て欲しい」という程度のご相談については、
お金をいただいていません。
その代わり、僕の時間の都合に合わせてもらって「ついでのタイミング」に見せてもらうんです。この出立ちのせいか、「棟梁って怖い」と思われがちですが、
困ってる人に親身になるものですよ。
実は棟梁は頼られることに弱いんです(笑)。
業者に直接頼んだほうが安いと思っている人は商売の鉄則をご存じないのかもしれません。仮に、業者さんが実は、棟梁である僕に出すよりも「安い請求書」をお客さんに出したとします。もしも、それが棟梁にバレたらそれ以降の仕事がもらえないはずです。
それが、商売の法則です。
相談はもちろん業者の手配も無料です

多くの方は「大工はリフォームできない」と思っている方もいらっしゃるようです。
それは大きな間違いです!
リフォームの専門業者さんは、部分的なリフォームの知識はあると思いますが、たぶん家は建てられません。
その点、大工は家をイチから作るわけなので、
もちろんリフォームもできるんですよ。
僕は、トタンも貼れるし、瓦も張れるし、サイディング(外壁)もできます。

極端な話、水道工事だってやろうと思えばできる。やらないだけです (笑)。
できないと思われているのは、
正直ちょっと悔しいですよね。
ながら・加藤建築の家でなくでも診にいきます!

僕は、「街の家のお医者さん」になりたいんですね。建物の主治医みたいなものです。例えば、こんな相談がありました。
先日、依頼があって一般のハウスメーカーさんで建てた家の外壁の修理に行きました。その家で、
雨漏りするんですがその原因を
追求してもらうことってできますか?
と聞かれたんですね。
答えはもちろん「はい、できます」ですよ(笑)。
内容は…お風呂の窓の下のほうの基礎の部分にシミが出るんです。でも、床下にもぐってみても、点検口を開けてみても何ともない。そこで、ユニットバスを組む業者さんに相談したところ、「窓枠のコーキング(※)が切れているかもしれない」と。確かにコーキングが切れていたんです。
※コーキング:窓枠周りのすき間に詰めるパテ状の充填材、もしくは、それを詰めること
でも、24時間換気の家なので、換気扇はかけっぱなしで、パネルは乾いているし、見た目には確かに換気できていました。ただ、換気扇をつけているからと、どうやらお風呂の窓をあまり開けていないらしいんです。窓の網戸を外して中を見たら、15時ごろなのに、露でびしょびしょに濡れていました。そこで
家にいるときだけでも、風呂場の窓を開けておく
ということを提案して、様子を見てもらいました。すると、
シミが出なくなりました!
シミが出やすいのは冬場ということだったので、冬場も同じように試してみないと何とも言えませんが、それまで持つなら、ラッキーですよね。とりあえずは何も修理をしなくて済みました。
これも、もし、わからない人に頼んだなら、外壁からすべて取ってしまっていたかもしれませんしそうなると余計な金額や日数がかかってしまいます。

相談しやすい関係であること「かかりつけ大工」

ついでに、給湯器の取替についても相談されました。他社さんの見積もりでは最新の機種で書かれていて値段がすごく高かったのです。でも、その地域は海が近く、塩害があります。どれほど良い機種を使おうと、いずれにしても10年ごとに買い替えなければならないとわかっていたので、ワンランク下の安い機種を提案することができました。
さらに、トイレの水漏れの相談をしたらやはりガスショップの人には「便器を変えたほうがいい」と言われ、15万円ほどの見積もりだったようえす。そこでまた、「加藤さんどう思う?」と聞かれたのでまた診にいってきました。便器には問題無さそうだったのですが部品を交換する必要がありそうでした。便器の入れ替えが必要な場合も、僕の知り合いの業者に頼めますと伝えたら「業者さんを呼んで欲しい」と頼まれ手配しました。すると、やっぱり部品と工賃だけで2万円で済んだんです。水道の取り付け部分の劣化が始まっていただけでした。
こんなふうに、給湯器やトイレ周りのリフォームなどどんなことでも、相談してもらえば対応できます!

ちなみに
ながら・加藤建築が建てたお宅へは、
毎年、お盆と正月には点検に伺っています。
その代わり、これも僕が仕事の合間に行くので、在宅かどうかは確認していません。不在なら、タオルだけ置いてくるんです。「あ、加藤さん来てくれたんだな」と思ってもらえたら、また何かあれば電話してくれるし、急ぎじゃなければ、半年後まで待ってくれたらいいわけです。
棟梁をうまく使ってもらったら、
家を長持ちさせることができるんです。
京都の町家なんかも、そうやって残ってきたはずなんです。
気軽に、声をかけてくださいね。
ながら・加藤建築株式会社 代表・加藤泰久自己紹介

日本家屋を建て続けて40年
自然素材の特性を生かし、長年の知識と高い技術
代表・加藤泰久(かとう やすひさ)
KATOU YASUHISA
東三河の皆さん初めまして、この仕事を始めて40年目(令和7年時点)
自然素材にこだわった家造りを続けています。
今まで培って来た大工の経験を活かし、新築からリフォーム工事など建築工事の全般を行っています。
経歴
平成24年 | 【第6回全建連建築技能競技大会にて、銅賞受賞】 |
平成25年 | 【第27回技能グランプリ大会にて、敢闘賞受賞】 |
平成25年 | 【厚生労働省ものづくりマイスターに認定】 |
平成27年 | 【第28回技能グランプリ大会にて、2度目となる敢闘賞受賞】 |
平成31年 | 【グットスキルマーク(厚生労働省認定)1級技能技師】 |
令和5年 | 【とよはしの匠認定】 |
令和6年 | 【愛知県優秀技能者表彰(愛知の名工)】 |
令和5年~ | 【豊橋大工組合副組合長】 |
令和5年~ | 【愛知県建設組合連合副会長】 |
仕事の内容
- リフォーム工事
- 新築工事
- 古民家再生工事
- 社寺建築
- エクステリア工事
- 土木工事
- 塗装工事
- リノベーション工事
ブログ
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最近では、左官工事の仕事もするようになりましたが、自然素材の家造りをこだわってい造っています。

漆喰塗り

コンクリート土間打ち