最終追記:2018年02月27日更新
実は「大黒柱」「値段・価格」という検索で来てくれている人がたくさんいらっしゃいます。そこで、今回は思い切って大黒柱の値段について、お話ししたいと思います。
ざっくりの値段をお伝えしますと
大黒柱の価格は約50~300万円の間ぐらいだと言えます。
なぜ、それほど幅があるのかというと、材木の種類、大きさよって、まったく値段が異なるからです。
●産地 ●年輪の幅 ●赤身の多さ
●伸び方 ●ねじれ ●枝の多さ
などの条件によって、材木の値段は同じ種類であってもまったく違います。
大黒柱の価格を決める要素「産地」
一般的には三重県や岐阜県、奈良県にしか無い檜(ひのき)が人気です。
木曽の檜(ひのき)はお伊勢さんに使われ、岐阜県産の檜(ひのき)は独特な芳香があると言われています。どちらも古くから高級品として利用されています。
大黒柱の価格を決める要素「年輪の幅」
目がつんでる(年輪の幅が狭い)ものは、木目が美しくて表情が違います。それに、油が強くて根性も強い……つまり長持ちするのです。
「目がつんでる」と僕らが言うのは
年輪の幅が狭いという意味です。
大黒柱の価格を決める要素「赤身の多さ」
材木の赤い部分を「赤身(あかみ)」、白っぽくて明るい部分を「白太(しらた)」と言います。材木の中心部が赤身で、外側が白太になっています。
中心の赤身の部分は、細胞がすでに活動を終えて
水もほとんど含まれておらず、丈夫なのです
大黒柱の価格を決める要素「伸び方・ねじれ」
真っすぐのびているかどうか
もちろん、重宝されるのは真っすぐに育った子。木は育ってきた環境の影響を強く受けています。例えば、丘陵地で傾斜のある場所に育った子(木)はまず横や斜め向きに顔を出した後、曲がって太陽に向かって伸びていきます。つまり根っこ近くで、90度近く曲がってから上に伸びることになります。
ねじれていないかどうか
また、風が強く吹く場所で育った子はいつも同じ方向からの風に吹かれています。こういう子たちは、風の影響でねじれています。ねじれた子を、そうとは知らずに通し柱などに使うと「家を持っていかれる」という言い方をします。ねじれる柱が、家全体を歪ませてしまうのです。
大黒柱の価格を決める要素「枝の量」
枝がたくさんなかったかどうか。
枝がたくさんあれば、それだけ節が多いということになります。節が少ないほどきれいで、高額になります。
大黒柱の価格を決める要素「枝の量」
こういった様々な大黒柱候補生の木材は特長と種類、そして見た目の美しさから値段は決まります。価格は材木屋さんが決めます。自分で見てその値段で納得がいくかどうか…ということになりますが、素人目には、なかなか価値や価格・値段はわかりにくいでしょう。
「その材木屋さんで買う」と決めた上でなら、実際に材木を見せてもらえると思いますが、買う気が無いなら、それも難しいと思います。
もちろん、ながら・加藤建築で家を建てる場合は寝かせているたくさんの材木をお見せし、価格もお伝えすることはできます。