ながら・加藤建築だからできる標準仕様

ながら・加藤建築では、他社では、必ずしも標準仕様とはなっていないけれど、弊社では当然と考える「標準仕様」があります。

(1)柱・角、備付家具の面取り

(2)床のささくれの原因 “フシ”は使いません

(3)段差や階段などへの配慮

(4)家族へのアドバイスなど

これらは、一生ものの大切な家を建てるうえで、とても重要だと考えています。ひとつひとつ、ご説明しますね。

(1)柱・角、備付家具の面取り

【ながら加藤建築】大工の配慮

ながら・加藤建築では、柱や床板、階段、備付家具などの木の角は、一本一本、ていねいに面取りをしています。面取りとは、木の角のとがったところを丸く加工することです。紙と同じように、木の角の部分は、すっと手が切れてしまうほど鋭いものです。面取りしていない木の角にぶつければ、赤ちゃんや子どもだけでなく、大人でも、ケガをしてしまう恐れがあります。ケガをしては大変なので、なるべく未然に防げるように、きちんと面取り作業を行っています。見栄えの面から見ても、面取りすることでおとなしく見えるので、とげとげしさを抑えることができます。内装がやわらかになり、しっくりとします。

面取り作業は、手間が掛かるうえ、昨今は、できる大工さんも大変少なくなっているので、面取りした木は、メーカーさんの家ではほとんど見ることができなくなりました。

無垢を使えば使うほど、面取りの手間が掛かることになります。しかし、木を基本に建てることをモットーにしているので、弊社は、そうした木に対する配慮は欠かしません。「当然のこと」として面取りを行っています。最近は、ライフスタイルに無垢を取り入れる方が増えてきています。弊社にとって普通のことが、今のライフスタイルに合ってきていると思うのです。

また、家以外、備付家具も無垢で造ることができます。工場などで作られる既製品はほとんど使いません。家族設計に合わせて、使いやすさも考え抜いたフルオーダーメイドの備付家具をお造りします。フルオーダーメイドの玄関下収納は、収納力が抜群と大好評をいただいています 角にはアールを付け(面取りをして丸くすること)、赤ちゃんにも安心です。使う頻度の多いベビーカーや三輪車、お砂場セットもしっかりと収めることができます。年齢に合わせた計画も考慮し、その家の使い勝手やライフスタイルに合わせて造ります。また、建具屋さんが造った家具も、扉の戸車を調整するなどして、赤ちゃんが手をはさんでケガをしないように加工できます。

無垢の木をふんだんに使った家具と家は、内装に一体感が出て、本当、カッコいいですよ。

【ながら加藤建築】大工の配慮

(2)床のささくれの原因 “フシ”は使いません

フシがあるものは低コスト、でも……

【ながら加藤建築】大工の配慮

床板に、フシやフシからできた「ささくれ」があるものを使うのは、心配があります。スリッパを履けば大丈夫!という考え方もあるかもしれませんが、スリッパの底も痛みますし、赤ちゃんがハイハイしたり、子どもが裸足で歩いたりすることを考えると、ちょっと怖いですね。そもそも日本文化は、靴ではなく、裸足が基本です。大人だって、素足で気持ちよく家の中を歩きたいですよね。

そして、1枚の板でも、床の表情がその家の顔になります。フシのある板は、見えるところには使いません。下地など、見えないところで活かします。コスト面では、フシのない良いものを、できるだけ安く仕入れるのも大工の腕の見せどころ。床板1枚であっても、自信を持って選んでいます。面取りだって、もちろん怠りません。

(3)段差や階段などへの配慮

【ながら加藤建築】大工の配慮

基本的にバリアフリー設計を採用しているので、不必要な段差は作りません。赤ちゃんにとっても、ちょっとした段差はケガの元です。大人だって、同じですよね。家族みんなが安心して暮らせる家造りをしています。

実は、階段って、大工にとって一番難しいところなのです。現在では、工場でプレカットされたものを現場に運んできて、はめ付けて造るのが、主流になってきています。しかし、弊社では、しっかりと段数の計算を行い、天井の高さも考慮に入れて、カットからすべて手作業で行っています。こうすることで、住まう人の身体に負担が少ない、安全な階段を造ることができます。

(4)家族へのアドバイスなど

【ながら加藤建築】大工の配慮

大工は家を造る人。主導は住まう人、ご家族です。住まう人のご意見を伺い、大工がプロの視点で家を建てていきます。

ながら・加藤建築では、大工が、住まう人、施主さんに「どういう生活を求めているのか、どのようにしたいのか」を伺っていきます。そこから提案できることは、どんどんします。住まう人によって、造る家は違ってくるので、お子さんの話や将来の話など、なんでも伺いたいです。そうした「お話をすること」が、なによりうれしいのです。

また、棟梁も孫のいる「おじいちゃん」です。孫を持った棟梁だからこそ、気づくこともあります。家を建てる専門家であり、孫を持つおじいちゃんでもある棟梁に、思ったことは、なんでも話してください。「建ててよかった」「住んでよかった」と思える家を一緒に建てていきましょう!