昨年、4月より始まった木造住宅を建てるための「4号特例」とは

昨年、4月より始まった4号特例の縮小と変更が、いい意味もありながら、
昨今の、確認申請の確認項目が大幅に増えて、2階建ての住宅では約3か月から4か月を有する、
時間がかかり、建築資材の高騰もあり、着工工数も減数傾向にある事は、非常に残念で、
平屋住宅を建てる事で、少しだけ検査項目の少ないといいっていいか分かりませんが、
最近では、平屋の住宅が増えている事は現実です。
今回、棟梁がこのブログの中で書いている事が、すべてが真実とは言えないかも分かりませんが、
調べた中での今までと違いを綴って見ました。
参考になる所もあると思いますので、興味のある方はご覧ください。

1. そもそも「4号特例」とは何だったか(昨年度まで)

4号特例の中身(2024年までのイメージ)

  • 対象: 小規模な木造住宅など(木造2階建て以下・延べ500㎡以下・高さ13m以下・軒高9m以下など)
  • 内容: 建築士が設計した場合、
    • 構造関係規定
    • 一部の防火関係 などの審査を建築確認で「省略できる」制度
  • 目的: 高度成長期の住宅需要急増に対応して、行政・確認検査機関の負担を軽くし、住宅供給を加速するため

つまり、 「小さい木造住宅は、構造の細かいチェックまでは確認審査側で見ない。建築士を信用します」 という仕組みでした。

2. 2025年4月から何が変わるのか(4号特例の縮小・実質廃止)

2-1. 制度としての大きな方向性

  • 4号特例は“縮小”ですが、実務的にはほぼ廃止に近いと評価されています
  • これまでの4号建築物の多くが、新たに
    • 「新2号建築物」
    • 「新3号建築物」 へ分類され、確認申請・審査の対象が大きく拡大

要するに「小さい木造だからノーチェックでOK」という世界から 「小さい木造でも、かなりちゃんとチェックする」世界に変わる、という方向性です。

2-2. 変更の背景

  • 省エネ基準適合の義務化・対象拡大
  • 構造安全性の確保(地震被害・劣化リスクなどへの対応)
  • 住宅の質・安全性・省エネ性能を全体として底上げする流れ

3. 今後の確認申請・待ち時間・必要図書はどう変わるか

3-1. 確認申請が必要な建物の範囲

  • これまで:
    • 多くの木造2階建て戸建て住宅 → 4号扱いで、構造・防火の詳細審査は省略
  • これから:
    • 4号カテゴリが実質なくなり、 多くが新2号 or 新3号建築物として「しっかり審査」の対象

→ 「確認申請自体が不要」になるのではなく、 確認申請の中でチェックされる内容がぐっと増える方向です。

3-2. 申請に必要な図書・項目の増加

特に増える・重くなるのはこのあたりです:

  • 構造関連図書
    • 基礎伏図
    • 小屋伏図・各階伏図
    • 軸組図
    • 壁量計算・N値計算、接合部仕様
    • 柱・梁せい・間柱・耐力壁の位置・倍率 など
  • 省エネ関連図書
    • 外皮性能(UA値など)の計算書
    • 一次エネルギー消費量の計算書(対象による)
    • 開口部仕様・断熱材仕様の明記
  • 設備・仕様書
    • 断熱・サッシ・給湯・空調など、省エネ性能に関わる部分の仕様書

これまで「構造図は社内基準で押さえて、申請図は簡略図だけ」という事務所でも、 申請用のきちんとした構造・省エネ図書を準備する必要が出てきます。

3-3. 確認申請の待ち時間への影響

  • 審査項目が増える → 1件あたりの審査時間は確実に増加
  • 移行初期は、
    • 審査側も運用に慣れていない
    • 設計側の図書不備も出やすい ため、補正回数が増えて全体のリードタイムが長くなるリスクがあります

地域差・審査機関差はありますが、 体感としては「これまでより1~数週間は余裕を見た方が安全」という方向に振れると考えた方が現実的です。

4. 各プレイヤーにどんな負担がかかるのか

4-1. 設計事務所・設計者への負担

増える負担

  • 構造設計負担の増加
    • これまで以上に構造の「見える化」が要求される
    • 壁量・耐力壁配置・基礎仕様・接合部仕様などを、申請図レベルで整える作業が必須
  • 省エネ設計・計算
    • 省エネ基準適合が義務化される範囲が広がる
    • 専用ソフトや外注を使う場合、そのコスト管理・チェックが新しい仕事になる
  • 申請実務
    • 提出図書点数の増加
    • 審査機関との質疑応答・補正対応の増加

結果として:

  • 1件あたりの設計時間が確実に増える
  • そのままにすると設計単価が合わないため、
    • 設計料アップ
    • 仕事の絞り込み を検討せざるを得ない事務所が増えると考えられます

「今までの単価・納期感覚のままでは回らない」が現実に近いです。

4-2. 工務店・施工者へ求められる知識と負担

求められる知識のレベルアップ

  • 構造に対する理解
    • 耐力壁位置・種類・倍率を「図面通りに」施工する重要性が増す
    • 金物の種類・位置・本数を、設計指定通りに守る必要性が高まる
  • 省エネ・仕様理解
    • 断熱材の性能・厚み
    • サッシの性能(U値・遮熱など)
    • 設備機器の省エネ性能 などを理解し、「勝手な代替」がしづらくなる
  • 図面読解力の向上
    • 図面の情報量が増えるので、 施工管理者・現場監督の読み解き力がないとミス・手戻りが発生しやすい

現場の負担

  • 事前の仕様確定が早い段階で必要 → 着工前に、省エネ関連を含め仕様を固めないと、申請が通らない
  • 途中変更のリスク増加
    • UA値・一次エネ計算に絡む仕様変更は、再計算・再申請(または変更申請)の対象になりえる → 「あとで窓だけちょっと変えましょう」が、かなり重い話になる場合も

結果として:

  • 工務店が
    • 省エネ・構造を理解して施主に説明できる力
    • 設計者と一緒に初期段階から仕様を固める能力 を持っていないと、クレームや手戻り・コスト増のリスクが高まります

ユーザーさん側から見ると

1. コスト面

  • 設計コストの上昇
    • 図書作成・計算業務が増えれば、設計料アップは避けにくい
  • 工事費への波及
    • 省エネ基準適合のために、
      • 断熱性能を上げる
      • サッシ性能を上げる
      • 設備のグレードを一定以上にする 必要があり、初期費用が上がる可能性が高い
  • トータルで見ると
    • 建設コストは上昇しやすいが、
    • ランニングコスト(光熱費)は下がる方向 という「初期負担増・長期メリット」という構図になりやすいです

2. スケジュール面

  • 確認申請~着工までの期間が延びる可能性
    • 申請図書が増える
    • 審査が重くなる → 「土地を買ってから引き渡しまでの期間」が伸びるリスク
  • 早期の仕様決定が必要
    • 窓・断熱・設備を早いタイミングで決めないと計算・申請ができず、 「とりあえず申請して、あとでゆっくり決めましょう」が難しくなります。

3. 情報理解の負担

  • UA値・一次エネ・ZEH・BELS……など、 ユーザー側もある程度「省エネ・構造」に関する言葉を理解していないと、 提案の意味やコストの妥当性を判断しづらくなります

5. コスト上昇との関係(どこで値段が上がりやすいか)

コストが上昇する「ポイント」を整理するとこんな感じです:

  1. 設計費
    • 構造図・省エネ図書・仕様書の作業増
    • 外注(構造事務所・省エネ計算)費用の転嫁
  2. 工事費
    • 省エネ基準クリアのための
      • 高性能サッシ
      • 断熱材グレードアップ
      • 省エネ設備機器
    • 構造安全確保のための金物・耐力壁追加など
  3. 見えないコスト
    • 設計・施工の手戻り
    • 申請の補正対応(時間・人件費)
    • スケジュール遅延による施主の仮住まい費用などの増加

ただし逆に言うと、

  • きちんとした構造・省エネ性能の住宅が当たり前になる
  • 長期的には光熱費が下がり、資産価値も安定しやすい

という「安全性と性能を買っている」コスト増ともいえます。

6. これからの方向性と、現実的な向き合い方

全体の方向性

  • 省エネ性能・構造安全性を国全体で底上げする流れは止まりません
  • 4号特例縮小は、その一里塚で、 「小さな住宅でも、ちゃんとした性能と安全を担保する」という時代へのシフトです。

実務としては:

  • 設計者側は
    • 構造・省エネの設計と説明力を強化する
    • 申請フローや図書テンプレートを整備して、効率化を図る
  • 工務店側は
    • 図面・仕様の理解度を高める勉強が必要
    • 早期仕様決定・施主説明のスキルを上げる
  • ユーザー側は
    • 「安さ」だけでなく「性能・安全・ランニングコスト」で判断する意識に切り替える

上記のような事が今現実に起きている事です。
ながら・加藤建築としても、断熱の講習会などに参加して、勉強している次第です。
国の方針ですので、それに沿った家造りが必要となって来ていますが、
一番怖いのが、数値だけを追っている事に、少しだけ疑問を感じない事も事実です。

これからの「ながら・加藤建築の家造り」について

① 法律改正と家づくりの関係

「2025年から建築基準法が変わり、 家の安全性と省エネ性能をより高いレベルで確保することが求められるようになりました。」

  • 構造の安全性
  • 断熱・省エネ性能
  • 施工品質

これらをしっかり確認するため、 確認申請に必要な図面や計算が増えています。

② 仕様を早めに決める必要がある理由

「窓・断熱材・設備などは、申請に直結する重要な項目です。
途中で変更すると、再計算や再申請が必要になり、 工期が延びたり、追加費用が発生する可能性があります。」

③ ながら・加藤建築の強み

「私たちは豊橋で長く、伝統工法を中心に家づくりをしてきました。 木の特性を理解し、長く住める家をつくる技術があります。」

  • 伝統工法の確かな技術
  • 小規模だからできる丁寧な対応
  • 1棟1棟に時間をかける姿勢
  • 地域の気候を知り尽くした家づくり

④ これからの家づくりの方向性

「伝統の技と現代の性能を組み合わせた“長く価値が残る家”をつくります。」

  • 省エネ性能
  • 耐震性能
  • 自然素材
  • 伝統工法の美しさ

⑤ お客様へのお願い

「より良い家をつくるために、 仕様の早期決定と、打合せへのご協力をお願いいたします。」

2. 設計士との連携フロー(小規模工務店向け最適化版)

【STEP 1】初回打合せ(工務店 × 設計士 × 施主)

  • 施主の要望整理
  • 伝統工法の可否判断
  • 性能目標(断熱・耐震)の共有

【STEP 2】基本設計(設計士主導)

  • 間取り案
  • 外観案
  • 伝統工法の構造方針
  • 工務店は施工性・コストをチェック

【STEP 3】仕様確定(工務店主導)

  • 窓・断熱・設備を2〜3週間で確定
  • 変更ルールを施主に説明
  • 設計士へ確定仕様を共有

【STEP 4】構造・省エネ計算(設計士)

  • 工務店は必要資料を提供
  • 伝統工法部分は工務店が技術助言

【STEP 5】確認申請

  • 設計士が申請
  • 工務店は補足資料をサポート

【STEP 6】着工

伝統工法部分は工務店が主導
施工図の共有現場監督と設計士で要所チェック


上記の事を、主軸に置きながら、新築、リフォーム工事等の
これからの建て方に技術を生かし、お客さん思いも組みながら、
法律に出来るだけ沿った、家造りを目指していきたいと思います。
始まったばかりの「令和8年度」の棟梁からの思いです。
お客さんと、共に地道にコツコツと進んで行きたいと思います。

棟梁の思い

  • 家は一生ものの財産 、棟梁は「家は一生に一度の大きな買い物であり、大切な財産」と語っています。
    だからこそ、施主が納得し、安心して暮らせる家を建てることが何よりも大切だと考えています。
  • 不安や疑問に寄り添う姿勢 家づくりには不安がつきもの。
    「よくわからないまま家を建てて、後悔してほしくない」という思いから、
    棟梁は施主の疑問や希望に誠心誠意向き合い、納得のいく提案を心がけています。
  • 経験に裏打ちされた提案力 40年以上の大工経験を持ち、
    棟梁としても数多くの家づくりに携わってきました。
    施主の「こんなことできるかな?」という声に対して、
    想像以上の提案ができるのが“経験豊富な棟梁の力”だと自負しています。
  • 健康と安心を守る家づくり 「低アレルゲン住宅」や「自然素材の家」など、
    住む人の健康に配慮した設計にも力を入れており、
    化学物質過敏症などに悩む方にも安心して暮らせる住環境を提供しています。
  • 地域への思いと誇り 豊橋市を中心に、地元の風土や文化に根ざした日本家屋を手がける棟梁は、
    「とよはしの匠」「愛知の名工」にも認定されており、地域に貢献する職人としての誇りを持っています。

愛知ゆとりある住まい推進協議会 住まい手サポーター登録業者  ながら・加藤建築株式会社

ながら・加藤建築(株)では下記の研究所で空気測定をして、化学物質のはぼ無い測定結果で高い評価を受けています。

ながら・加藤建築株式会社 代表・加藤泰久自己紹介

日本家屋を建て続けて40年




自然素材の特性を生かし、長年の知識と高い技術

代表・加藤泰久(かとう やすひさ)

KATOU YASUHISA


東三河の皆さん初めまして、この仕事を始めて40年目(令和7年時点)
自然素材にこだわった家造りを続けています。
今まで培って来た大工の経験を活かし、新築からリフォーム工事など建築工事の全般を行っています。

ながら加藤建築(株)が選ばれる
3つの理由

ポイント

01

地域密着

ながら加藤建築㈱は、お陰様で豊橋・豊川・新城・田原・浜松等の地域の地元のお客様にご利用いただいております。
地域密着なので、見積もりや現状の把握等も素早く行得ております。

ポイント

02

高い技術力

ながら加藤建築㈱代表の加藤泰久は、親子2代で「豊橋の匠」「愛知の名工」として数々の表彰を受け、指導者としても活躍するなど高い技術と信頼を得ております。

ポイント

03

40年の経験

大工の棟梁として、40年の経験により他でお断りされたリフォーム等の依頼も数多く承っております。更に寺社仏閣などの修復も行っております。

当社の工事事例集が、リフォームを検討中の皆さまにとって最適なヒントとなる理由は3つあります。

  1. 「しっかりと直す」という理念の具現化: 「とりあえず直す」ではなく、建物の構造や環境を深く理解した上で、将来にわたって安心できる根本的な解決策をご提案しています。水回りの入れ替えから、結露・断熱対策、大規模な間取り変更を伴うリノベーションまで、「しっかりと直したい」というお客様の強いご要望に応えた成果がご覧いただけます。
  2. 地域密着だからこその高い技術と安心感: 豊橋の気候風土を知り尽くした職人チームによる高い技術力は、難易度の高い工事にも対応可能です。その一つ一つが、お客様から「任せて安心」という高い評価と信頼をいただいてきた証です。工事後のアフターフォローや、地元工務店ならではの迅速な対応についてもご安心ください。
  3. ビフォーアフターでわかる劇的な変化: この事例集では、工事前の課題が何であったか、そして当社の技術によってどのように理想の住まいへと生まれ変わったかを、具体的な写真と詳細な解説でご覧いただけます。「こんなに変わるんだ!」という感動と、「私の家もこんな風にできるかも」という具体的なイメージを持っていただけるはずです。


経歴

平成24年【第6回全建連建築技能競技大会にて、銅賞受賞】
平成25年【第27回技能グランプリ大会にて、敢闘賞受賞】
平成25年【厚生労働省ものづくりマイスターに認定】
平成27年【第28回技能グランプリ大会にて、2度目となる敢闘賞受賞】
平成31年【グットスキルマーク(厚生労働省認定)1級技能技師】
令和5年【とよはしの匠認定】
令和6年【愛知県優秀技能者表彰(愛知の名工)】
令和5年~【豊橋大工組合副組合長】
令和5年~【愛知県建設組合連合副会長】

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営業時間:8:00~18:00


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最近では、左官工事の仕事もするようになりましたが、自然素材の家造りをこだわってい造っています。

漆喰塗り

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コンクリート土間打ち