墨付け

野物の下準備が終わると、墨付けが始まります。

棟梁の所では場取りゲージで木を削る前に木と木が組み合わさる所は、

すべて、水平器で水平と取ります。

この水平を基準にして、木を起こします。

起こしたら木の幅の中心に水平器でタテの墨、これが一番大事な木の中心線になります。

その中心線にこのような木の定規を立てて、水糸でこちらから向こうまで、糸を引っ張り、

木に中心となる位置を付けて芯墨を入れて墨打ちをします。

墨打ちが終わるともう一度水糸を張り直して、墨が会っているかを確認します。

確認が終わると穴の墨を書いたり木に一周の中心線を書いておいて、次の墨付けを出来る準備を書いておきます。

ここまでが、一連の作業で、任せて出来るようになるには、はぼ10年はかかります。

ここに、徒弟制度の重要性が出てきます。

簡単に、墨を入れてしまうと大きく木を欠いてしまったり、木と木が組み合わさらなかったりするので、

この前段階が最も重要な作業になります。

組上がりをいつもイメージしながら組む!!

だから、いつもこの作業をしないと早くもできないですし、組む事もままならなくなります。

継続し続ける事が一番大事だと考えています。

この画像を見ていると、米松に見えますが、すべて国産の桧の丸太です。

棟梁

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